まちづくりに関わっていると、今の時代はハコモノを建てて終わり!って時代ではなく、そこをどう使うかが大事なんだ!
って話を、よく聞くことになります。
ただ、どう使うか?って話は出て、案も色々と出たりするんですが、「じゃあ、誰が?」って話になると、途端に議論が行き詰まります。
要は、その議論に参加している人には、そのハコモノを使って何かしてやろう!なんて人はいないわけです。ぼくも都市計画コンサル時代は、しょっちゅうそこで行き詰まっていて、つい「じゃあ、自分がやります!」なんて言いたくなってたんですが、会社の代表としてそこにいるわけだから、そんなことも言えず、、、
で、こうなってくると、今度は「住民に主体的に使ってもらおう」、「その中でキーマンを見つけよう」なんて話になるわけです。
キーマンってのは、そこを主体的に積極的に自分で使ったり、使う人をどんどん集めたり、、ってそんな人です。
でもね、それでキーマンを見つけられた試しをぼくは見たことがないんですよ。
大体、そんなキーマンなる能力の高い人を見つけ、かつその場を使いたい!と思わせられるように説得したり、交渉したり、巻き込んだり、、、そんなことができる、「キーマンなる人を見つけるキーマン」がまず必要だったりすることも結構あります。
けど、その「キーマンなる人を見つけるキーマン」ってのが、中々、行政やコンサルにはいないわけです。だって、自分でリスクきって、小さくてもいいから事業をしてみた人が組織内にいないのだから、、残念です。
ってことで、ぼくは取っ掛かりは民間企業がビジネスとして、そこの場の活用を図っていけるような土壌づくりをしていかないといけないと考えています。ゆくゆくは、住民の中からキーマンを見つける!ってのは良いと思いますし、理想的だと思います。
けど、取っ掛かりは民間企業が何とかする(させる)しかないと思っています。
じゃあ、どうするか?
建設会社等に運営する会社まで引っ張ってくるよう位置づける
まあ、PFIの一環ですね。
BTO方式ってのは、(Build Transfer Operate=建設・移転・運営)のことで 、建設・資金調達を民間が担って、完成後は所有権を公共に移転し、その後は一定期間、運営を同一の民間に委ねる方式のことをさします。
また、BOT方式ってのは、(Build Operate Transfer=建設・運営・移転)のことで 、民間が施設を建設・維持管理・運営し、契約期間終了後に公共へ所有権を移転する方式のことをさします。
BOTの方が資産を民間が持ち続ける必要があるという点で、民間のリスクは高くなりますが、その分、民間が創意工夫して、新たなサービス、面白い運営をしてくれる可能性も高まります。
まあ、それはさておき、こんな手法を使いながら、何か施設を作る際は、施設を作ってもらう人(会社)に、その後の維持管理、運営まで任せられる人(会社)も連れてきてもらうことで、担い手を確保することがひとつ考えさせられます。
コンサル料の中に場の活用を位置づける
土地活用や事業者公募の際に、バックについているコンサルに対して、できた後の場の活用もコンサルの仕様内に位置付けてしまう、という方法もあるかもしれません。まあ、これはぼくの理想。
といのうも、コンサルはただただコンサルしているだけではいけないとぼくは思っています。
コンサルだって、好き勝手な土地利用方策を考えたり、事業者の公募条件を考えたりするだけでなく、実際に場の活用をしてみて、そこで得られた経験をまた次のコンサルに生かす、みたいなことをしていった方がいいんです。
ほとんどのコンサルは、政治経験のないTVのコメンテーター的な存在になりつつあるんですよね。けど視聴者的にはそこらへんの言葉の薄さだったり、上辺感にほとほと嫌気がさしていたりして、一方で、政治経験のある橋下徹などの言葉に「ほぉー」ってするわけですよね。
ただ、こういうコンサルに場の活用まで位置付けるなんてことになったら、委託期間がめちゃくちゃ長くなるから、なかなかできないと思うんですけどね。そういう意味で、ぼくの理想。
行政が自らやる
1番手っ取り早いのは、キーマン言ってるのではなく、行政が自らやってしまうことです。
ただ、やはり行政が場の運営をしようとすると、途端にかたっ苦しくなるので、そこがネック。場の運営というところだけで、何か業務委託をしてしまうのが、いいかもしれませんが、そこにどれだけの委託料を予算として確保でき、どの程度の継続性を担保できるか?ってところが課題ですね。
★★★★★
キーマンなんて、なかなかいないんですよね。
すぐキーマン言う人は、ぼくの経験上、あまり信頼しない方がいいです。
とは言っても、じゃあどうするか?ってところは非常に難しい問題なのもまた事実。
まあ、やはりまずは民間とのコラボをどう考えるか?が大事だと思います。
それではっ!