この記事で、ぼくは計画ではなく、まずは設計に進むことを強くおすすめしました。
ここでは、実践的にまちづくりに関わっていくことが重要になる中で、デザインはできた方が絶対お得!ってことで、設計を学ぶあるいはそこでまずは働くことをおすすめしました。
とはいえ、既に計画系に進んでいる学生や計画系に進み、その後まちづくりに関わる仕事をしているって人もいるでしょう。
じゃあ、その人たちはこれから設計にチェンジした方がいいのか?
まあ、できるならそれもした方がいいと思います。
でも、年齢的な問題や、これまで積み上げてきたもの、あるいは家族の問題で、それが許される状況ではない人もいると思います。
そこで、計画系に進み、今なお、または将来まちづくりをしていくって人が何を身につけた方が良いか、個人的な考え方をまとめてみました。
コミュニケーション能力
まちづくりにおいては、本当に色々な人と関わることになります。
それこそ、これまでの人生でこんなクソみたいなやつと関わってこなかったわーなんてこともはっきり言うとあります。
その中でも、色々な人とコミュニケーションをとり、その場を適切にコーディネートしていく能力が必要になるのです。
あるいはコーディネート力、ファシリテート力、 と言い換えることができるかもしれません。
なので、設計をしてこなかった人間は、その人たちよりも大勢の人との関わりから逃げないでください。
営業能力
結局、文系の人のことを理系の人間はとやかく言うのだけど、出世するのは営業能力のある人なんですよね。
なぜなら、新しい仕事をとってこれる能力というのは、会社にとって何事にも変えがたい能力だからです。
コンサルしていて、ただ何も考えず仕事しているだけだと、この営業力は全く身につかないんですよね。
だって、大抵は入札やプロポーザル、コンペで仕事をとってくるので、営業力なんてもんは大して必要なかったりするわけです。
これを鍛えることで、これまでの行なってきたまちづくりの幅を広げられるかもしれません。事業領域を広げていける。
そんな力を伸ばすことが重要なのではと思うわけです。
ファイナンス力
事業計画をつくる力とでも言いましょうか。
計画論や理想論だけを掲げるのではなく、それらを踏まえた上で、しっかりと地に足ついた計画をつくることが、実践的なまちづくりにおいては重要です。
情報発信力
情報を適切に編集して、ブランディングもして、プロモーションしていく力です。
たとえば、R不動産なんかは、一癖ある物件をとても魅力的にブランディングして、発信していく力に長けてますよね。
ぼくもこういう力を身につけたくて、ブログを書いているところもあります。
広域的に計画を見通せる、つくることができる力
上述した力ってのは、どちらかというと、まちづくり云々というよりも、実際に個別のエリア、個別の土地でまちづくりに資する何か(例えば、空き家活用)を想定して書いてましたが、これらの個別の実践力を鍛えた上で、都市計画やまちづくりに携わる人としては、さらにこの「広域的に計画を見通せる、つくる」力が大事だと思っています。
上の4つだけだったら、空き家活用してパン屋でもゲストハウスでもやればいいんですが、この力をつけることで、本当の意味でまちづくりに展開していける気がしています。
1つの点づくりにとどまらず、次の点づくり、次のスモールエリアの再編を行なっていくためには、この力が大事なのです。きっと。
そういう意味で、知識として色々な計画論を知っておくことは決して無駄ではないし、計画系の道に進んでも、どこかで役に立つと思うんです。
ただ、それを本当の意味で役立たせるには、他の4つの実践力を身につけることが重要だと思っています。
★★★
偉そうに書いてみましたが、ぼく自身も、全然身につけられていない力もいっぱいあります。正直。
けど、いろいろと考えてみた結果、こういう力がきっと重要になるのではと思ったものを書き連ねてます。
そんな感じ!
おしまいっ!