AIやIoTが最近いろいろなところで話題になっています。
また、Amazonなどの宅配サービスもその日に頼んだら、その日中に届けてくれるようになるなど、ますます便利になり、もはや実際の買い物が必要なくなりつつあります。
で、こういう便利な世の中になればなるほど、よく言われるのが、便利になりすぎると、人間をダメにするという風潮。いわゆる昔はよかったとか言い出す、懐古厨が出てきます。
不便や面倒なことにこそ、学ぶべきことがある
とか言い出すんです。
まあ、言わんとしていることはわからなくもないけど、その考えは安易すぎだし、そんなこと言い出したら、不便でしょうがなかった原始時代に暮らしていた人たちの方が、現代人より頭よかったわけ?とか言いたくなります。
そう、そんなことは決してないはずです。
火を木でおこしていた時代
火をマッチでおこしていた時代
火をライターでおこしている現代
時が流れ、火のおこし方も様々に変化していく中で、火の使われ方は、いつしか獣を威嚇したり焼いて食べたりするためのものだけでなく、祭り事に使われるものやエネルギーを生み出すものへと変わっていきました。そして、それとともに人間の生活の仕方も変わってきました。
原始時代の人間は、火をライターでつけられる世界を当時想像できたでしょうか。
きっとできなかったでしょう。こんな世界。
何が言いたいかっていうと
ぼくは、どんどん便利になっていく未来を、ただ「人間がどんどんバカになる」と憂うのではなく、ポジティブに捉え、便利なツールを使い倒して、その時代の変化を楽しんだ方が、賢く、楽しく、スマートに生きられると思うのです。
ただ、あぁ、便利になっていく、人間はダメになる〜
とかは思考停止も甚だしい。
そもそも、ダメになる〜と憂うのは、あなたがその便利なツールを何も考えず使う前提で話してませんか?便利をただ享受しようとする気、満々じゃないっすか?
ダメになると本当に思うのなら、そこに抗えばいい。それもまたひとつの手。
今後より便利になっていく社会の中で、自分はどういう哲学で、どういうスタンスで、どう暮らしていくかを考えることができ、そして自分なりの答えが出せれば、決してバカになることはありません。
何も考えず、便利を享受することがバカにつながるのです。
抗ってもいいし、
ハイブリッドに生きてもいい、
思いっきり便利さを享受してもいい、
ただ、自分の選択に意識的でいること。
それが大事のように思っています。
★★★
あとね、便利になりすぎて、人間バカになるみたいなことを安易に言う人は、ただ単にその便利なツールを使いこなせないていないってだけのことも多いにあります。
電子書籍よりもやはり紙の本だー
とか言っている人は、あなたが電車でぼーっとしている間に、立ちながらでも電子書籍を読んで知識を得ている人が世の中にはたくさんいることを知っているのでしょうか。
Amazonなどの宅配サービスが進化しすぎて、対面コミュニケーションによる買い物がなくなって人と人との触れ合いがー
とか言っている人は、本当にこれまでAmazonで買うような物を売っている店の店員さんと触れ合っていたのかと問いたい。宅配サービスで買い物時間を減らした分、自分が好きな人との時間をより増やしたり、色々な場所に出かけていき、新たな人との出会いを大切にしたりした方が良いのではないでしょうか。
Evernoteとか使わないで、自分の頭に入れることが大事だー
とか言っている人は、この情報が溢れかえる時代の中でどれだけ頭に入ってるんでしょうか。こういうこと言ってる人に限って、物忘れが多い。もちろん本当に大事なことについては頭の中に入れる必要があるけど、まあまあ大事だけど頭に入れておくほどのことでもないことをストックしておく、そしてEvernoteでふとしたメモをした時に、関連ノートでこれまでストックしたものが出てきて、自分の思考が広がるという経験をしたことがないのでしょう。
これらの便利なツールは使われるのではなく、こっちから積極的に使うことで、使い方によってはこれまでにない新たな価値を創造するためのツールであって、決して人間を馬鹿にするものではないはずです。
というか、バカこそ、こういう便利なツールを使い倒すことで、頭のいい人たちと渡り合っていくことができると思うんです。
ぼくなんて、物忘れが多いので、Evernote使いまくりですからね。
結局は使う人側の問題なんです。
便利なものを使うと馬鹿になるのではなく、そういう人は、使う前から馬鹿なんです。
これからは
時代の変化をどんどん楽しめ、便利なツールを使いこなせる、好奇心が高い人
便利なツールを取捨選択しながら、一部効果的に取り入れながら、アナログな暮らしができる、ハイブリッドな人
完全に便利なツールに抗い、アナログで生きる人
大まかに分けて、この3タイプが生き残っていけるのではないかなと漠然と思ってます。
便利なツールの上っ面だけ、ただ享受して、何となく生きるのが最も危ない。
そう思うのです。
そんな感じ!
おしまい!