先日、Aiが進化した未来の建築や都市計画の未来について、ぼくなりにまとめてみました。
今回は、自動運転!これが進化した場合の建築や都市について、ちょっとまとめてみたいと思います。
自動運転の普及率は2030年には3%!!けど・・・
自動運転の普及率は2030年には3%だそうです。
意外と少ない!と思いましたか?
けどね、これを走行距離の比率で見ると、自動運転車は全自動車の中で30%は担っているようになるらしいです。
普及率は3%だけど、移動距離は全体の30%!?
要は、自動運転なんて365日24時間動き回っていられるのだから、普通運転車と比べて高稼働率なわけです。
これが2030年。あと10年ちょっとでこうなってくると、2050年くらいになったらどうなるんでしょうか?
ほぼほぼ、自動運転に支配されてるんではないでしょうか?
ってなると、都市計画やまちづくりのあり方は全くもって変わってくるでしょうね。
どう変わってくるのでしょうか?
真に空間の力が強さを帯びてくる
下の記事でも書いたけど、空間が持つ力が真に評価される時代になってくるのではないかな?と思っています。
自動運転車が普及し始めると、次第に自動運転内の空間を豊かにしようとしはじめるはずです。ブレーキ性能や燃費などではなく、車の中での空間をいかに快適に過ごしてもらうように考えはじめるからです。
そうなってくると、車での通勤とか快適で、楽になるわけですよね。ぼくだったら、電車で行くより、自動運転車に乗って快適に通勤したくなります。
また、通勤が快適になってくるのだからという理由で、都心のゴミゴミしたところに住んでいたひとも、自然やゆとりを求めて、環境の良い郊外に行く選択が増えてくるかもしれません。
また自動運転車の普及とともに、仕事のあり方も今よりも在宅ワークや場所を選ばない働き方などが認められるようになっていれば、もはや駅前立地とか、会社から20分とか、そんな理由で住まいを選ばなくなってくるはずです。
何で選ぶかというと、真にそのまちや空間が居心地が良いかどうか。
だと思うんですよね。
そういう意味で、空間の力が真に評価されることになる。ただ、偶然そこに駅があるからという理由ではない、人間にとって真に良い空間、まちとは?あるいはそのエリア固有のコミュニティに惹かれることもあるかもしれません。
いずれにしろ駅からの距離や職場からの距離なんてあまり重要視されなくなると思うんですよね。
信号機がいらなくなり、車道も狭くなる
理念的なことを上述しましたが、空間的には、信号機がなくなったり、車道が狭くなり、歩行者優先のまちがより実現してくるでしょう。
これは、言葉で語るより、下の記事で、絵を見た方がインパクトがあります。どうぞご覧ください。
駐車場や車道の一部が有効活用されはじめる
車道が狭くなるのだから、狭くなった分、その空間が緑豊かな細長い公園のようになったり、太陽光パネルが置かれたり、カフェができたりと、いろいろな場として使われるようになるでしょう。
また、駐車場もほとんどいらなくなりますので、また別の用途で使われるはず。
とはいえ、自動運転車の溜まり場みたいなところは必要になってくるので、駐車場は集約され、ある程度まとまりを持った駐車場はつくられると思います。ただ、10台程度しか停められないような小さな駐車場はなくなってくるでしょう。
なくなると言っても、周りの空間の価値が、全然低い場合は、緑化したり、コンテナ置いてみて、賑わいづくりをしてみたり以外の利用はなかなかないかもしれませんけどね。
だから、今から真に空間の価値を高めていく取り組みや固有のコミュニティづくりが必要なわけです。どこにでもあるような再開発ビルをつくってるのではなくてね。
問題は、数十年後の未来を語るマスタープランに誰も自動運転の話なんて書いてないこと
都市計画マスタープランとか、10年とか20年のスパンのプランや将来像を語るわけですが、今のところ、自動運転のことを踏まえたマスタープランなんてないんですよね。
これからより都市間競争が激化することを考えれば、自動運転時代にいち早く対応したまちづくりを進める自治体は、20、30年後、かなり優位に立っているはずだと思うのだけど。。。
★★★★★
自動運転車が普及する未来のまちづくりを考えるのは面白い。
これからも、いろいろと研究してみたいです。
そんな感じ!
それではっ!