ものまちぐらし

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設計事務所で働く、都市計画コンサルタント兼一級建築士。まちづくりのことや激務の中でのちょっとした生活の楽しみについて書いてます。

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まちづくりを生業にしているやつで1度もポケモンGOやらないとかマジでありえない。

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だいぶ、記事を書く時期が遅くなってしまいましたが、話題のポケモンGO

 

ぼくも配信日からダウンロードしてやっていますが、意外と周りの建築業界、まちづくり業界でやっている人が少ないんですよね。

 

いや、そこまで話題にしていないので、実際隠れてやっている人もいると思うのですが、なんとなくポケモンGOをやっている人はごくわずかというイメージ。

 

建築業界、まちづくり業界と書きましたが、ぼくの半径10m程度の話なので、業界全体がそうだと言うわけではないのですが、この業界にいて、ポケモンGOを一度もやらないとか、結構あり得ないと思うわけです。

 

だって、これまちづくりにおいて結構重要な示唆を与えてくれるアプリですよ?

 

試しでやってみることすら、やらないのはあり得ない。

 

 

健康づくり

割と中高年の方も子供につられて、やっているのがこのアプリ。

ってことで、中高年の健康づくりにおいて、この手のアプリは結構役立つということをポケモンGOは示してくれました。

 

歩くとポケモンが出現するだけでなく、歩けば歩くだけポケモンの卵からポケモンが生まれるし、ポケストップが見つかれば色々とアイテムがゲットできる。

歩くことに楽しみを付加して、さらにそれがカロリー消費量や歩いた距離、歩数なんかを一緒に表示してくれるようなアプリがあるといいと思う。

 

板橋区なんかはタニタと連携をはかった健康づくりプロジェクトを展開しているけど、こういった取り組みにポケモンGOみたいな楽しみの要素を加えるとさらに面白いまちの取り組みになりそう!

www.city.itabashi.tokyo.jp

 

防犯対策

一時よりはさすがに落ち着きましたが、夜中にも公園にポケモントレーナー達が集まったことは記憶に新しいところ。

www.asahi.com

 

まあ、代々木公園とか上野公園とかは、もう人多すぎて、さすがにうんざりする気持ちもわからなくもないですが、それは大規模な都内の公園の話。

 

うちの近所の夜あまり人のいなかった公園とか、元々夜は人気がなくて怖かったけど、ポケモンGOが流行りだしてから、夜にそこそこポケモントレーナー達が集まるようになって、夜でも賑わいが感じられるようになったからね。

メディアはネガティブな側面しか報道しなかったけど、これは使いどころによっては結構な防犯対策になるんじゃないかなーと思った。

 

そもそも、ポケモンGOって「人の来ない公園に人の流れを取り戻そう」というコンセプトもあるんだとか、ないんだとか。

 

素晴らしいじゃないですか!

最近はパークマネジメントが結構注目されはじめていますが、専門業者に指定管理出すんではなくて、アプリ開発会社とかにマネジメント業務を委託して、その公園を舞台に何か面白いアプリを開発してもらうのも面白いんでねーの?

 

てか、アプリの内容によっては、なんでもない公園が、一大テーマパークになってもおかしくないと思う。ぜひ、DeNAとからへんの企業がこういう取り組みやってくれないかしら。

 

 

地域活性化

どんなにポケモンが出ようと、ポケストップがあろうと、そこでお金を落としてくれる仕組みがなければ、地域は活性化しません。

そういった意味では、ポケモンGOはそういう仕組みがないので、地域活性化には直接的には結びつかないかもしれない。

 

でも、これもプロモーション次第だったりするんだよね。

鳥取砂丘なんていい例。

kai-you.net

 

あとは、国も地方創生に補助金ばかりつけるんでなくて、日本全国を舞台にしたアプリ開発をするとか、IT企業や人材を派遣するとか、そういうことをしても面白いんじゃないかな。

 

ポケモンGOはどのポケストップに行こうが、ただのアイテムしかもらえないけど、例えばポケストップなるものが、各地それぞれで特色があって、そこでしかゲットできないアイテムやら、そこに行かないとできない進化とか、そういう仕組みがあっても面白い。

 

そのまちのお店で買い物をすると、レシートにQRコードが印刷されて出てきて、そこからアクセスすると、そのご当地ならではのご褒美(アイテムやポケモン的なやつ)がもらえるとかでも良いし。

 

なんか色々な展開が考えられると思うんだけどなー

 

その他

その他で言うと、例えば多世代交流!

多世代交流っていうと、多いのが高齢者が昔の遊びを子供に教えるってかんじのもの。

それを子供達が今の遊びを高齢者に教えるってのもいいよね。ポケモンGOみたいなアプリは割高齢者にも扱いやすいので、こういう取り組みに親和性が高いと思うんですよね。

年寄りと子供で輪投げして楽しいなら、モンスターボール投げててもきっと楽しいよ。

 

あとは、まち歩きとかスタンプラリーなんかも、いちいちスタンプとか用意しないで、「ポケストップツクール」みたいな「RPGツクール」のようなソフトができたら、簡単にスタンプラリー的なイベントが催せるよね。

 

 

★★★

ここでは、とりあえずこんくらい例示してみたけど、他にもいろいろとまちづくりに役立てることって結構あると思います。

 

んで、これは一度やってみないとアイディアも出なけりゃ、面白さもわからないんですよね。

 

流行りに乗っかってるのがなんか嫌だ的な、しょーもないプライド高めの理由でやらないのはもったいない。

ぜひ、まちづくりを生業にしている人には一度触ってみてほしいです。

 

おしまい!