先日、地元で開催されていた、とあるイベントに参加してきまして、「子どもに対して何を伝えるか?」について、ディスカッションをしてきました。
そのイベントでは、20代から70代まで、学生から子育て世帯、妻に先立たれたおじいちゃんなど、いろいろな年代、いろいろな背景の方が集まって、ディスカッションするものでした。
ここでは、そのディスカッションで面白かったご意見をまとめてみたいと思います。
20代のゆとり世代のお兄さんの話
この方は「利他と利己」これを伝えたいとおっしゃっていました。
最初、聞いたときは「???」と感じたのですが、よくよく聞くとだいぶ共感できる話。
まずは、利他
なんとなく意味は知っているものの、そこまで、日常的に使う言葉ではないと思いますので、ちゃんとした意味を引用してみます。
他人の福利を願うこと。自分を犠牲にして,他人に利益を与えること。仏教用語では,人々に功徳,利益を施して救済すること。
出典:コトバンク
この方は、相手を思いやること。相手のおかげで自分が成り立っているということ。こういう精神をまず子供に伝えたいとのことでした。
そして、利己。これも大事だと言っていた。
利己の辞書的意味は以下のようにそこまでいい意味ではないです。
自分の利益だけを考え、他人のことは顧みないこと。
出典:コトバンク
ただ、この方が言っていたのは、自分に根拠のない自信を持つこと、自分を大事にできる心、これを子供に伝えたいとおっしゃっていました。
というのも、最近の若い人は自分にあまり自信がない人が多いのではないのか?との思いがあるようで、なんだかよくわからないけど自分はやれる!という心を持つことは何かを成し遂げる上でとても大事なんではないか。そういう精神を育てたいとのことでした。
なるほど。
20代のぼくが伝えたいこと
同じく20代のぼくが伝えたいことは、「人生には選択肢がたくさんある」ということです。
ぼくは親として最も大事なのは、子供がAとBで悩んでいるときに、C、D、E•••と他の選択肢をその悩みにぶっこんであげることだと思っています。ぶっこんで後は知らん。自分で考えて決めろ。的なスタンスで育てたいと思っています。
子供にとってはさらに選択肢が増えて悩むだけかもしれませんが、ぼくはその多くの選択肢の中から子供自身が自分で選びとって生きていくことが、子供にとってとても大事なことだと思っています。
子供が自らの人生において選択肢を増やすには、いろいろな経験やいろいろな人との触れ合いが大事だと思っています。そういった人との出会いや経験を通して、人生における選択肢は勝手に増えてくる。
その子供の選択肢を広げる一環として、ぼくは下記の記事でも書いたように、いろいろな人が自分の家に集まるような仕掛けをしたいと考えています。
ぼくの親は「こうやって生きろ」と言ってくる親でした。
そして、日本の学校教育も、多くの選択肢を用意するというよりは、数ある選択肢を一つに絞らせるような教育ばかりしているように感じています。
だからこそ、ぼくは子供の選択肢を増やしてあげたい。
いろいろな選択肢を考えられることは、それだけで人生が豊かに自由になると思うのです。
70代のおじいさんの話
そんなこんなで若者2人が熱く話していたのですが、一緒にその話を聞いていたおじいちゃんが言いました。
「わしは、人生が楽しいということを伝えたい」
いやー深い!シンプル!
70代のおじいさんだからこそ、言えるであろう、この言葉の重み。
素晴らしかったです。
まとめ
他にもいろいろな話が聞けましたが、上に挙げた話は特に全部つながるんですよね。
ぼくが大事にしたい「選択肢はたくさんある」ということ。
これには人との触れ合いが大切だと書きましたが、触れ合いだけでなく、利他の精神。つまりは相手を思いやることや素直に尊敬すること、こういったマインドを持つことで、相手のいいところが素直に吸収でき、自然と選択肢も増えるだろうと思うのです。
そして、 そうして増えた選択肢の中から自分自身で選び取るためには、利己の精神が必要です。つまりは、自分に根拠のない自信を持たないと、たくさんの選択肢の中から、自分なりの答えを持って選びとれないと思うからです。
そして、そうやってたくさんの選択肢の中から自分で選びとってきた人生は、絶対楽しい!
そう思ったんですよね。
★★★
あなたは子どもに対して何を伝えたいでしょうか?
おしまい!