ものまちぐらし

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設計事務所で働く、都市計画コンサルタント兼一級建築士。まちづくりのことや激務の中でのちょっとした生活の楽しみについて書いてます。

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【就活】ゼネコンの都市計画部署への就職活動を考える

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さて、昨日は設計事務所の就職活動についてまとめてみたので、今回はゼネコンの就職活動についてまとめてみます。

 

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ゼネコンの都市計画部署

まずは基礎知識として、このゼネコンの都市計画部署。

ゼネコン界ではいわゆるスーパーゼネコンにしかない部署と考えてもらっていいと思います。


スーパーゼネコン、つまり鹿島、大成、大林、清水、竹中の5社にしか、ぼくが知る限りはないということです。

まあ、なんでこんな大手くらいにしかないかっていうと、設計事務所の記事にも書いたように、都市計画なんてもんは基本的に儲からないからです。

 

ゼネコンの主たる収入源といえば、なんといっても「施工」。建物建設、インフラ整備なのであります。

 

その施工までに結びつけるのが都市計画部署の役目。なかなか大手でないと、こういう部署を持つ余力がないんだと思います。

 

で、基本的に施工や設計の受注に結びつけるのがゼネコンの都市計画部署の主たる役目なので、その業務内容は割と営業っぽいです。

 

どこに自社で開発ができる土地がありそうか?探してきたり、プロジェクトの初動期に自社の設計や施工部署と発注者との橋渡し的な役割を担っていたりします。

 

また、会社によっては自ら土地を購入して開発してしまうなんていう、ディベロッパー的なことをしているところもありますので、そういう土地の取得段階の仕事を担うのが、この都市計画部署だったりします。鹿島とか。

 

スーゼネの都市計画部署に就職した友人や先輩の話を聞くと、やはり1プロジェクトあたりの規模がとても大きい。日本を形づくっている!都市を変えている!って感じはやはりスーゼネならではです。

 

ただ一方で、プロジェクトの規模が大きすぎて、関われる案件が本当に少ないっていうのも悩みとして持っている人が多い印象です。

50代で、関わったといえるプロジェクトが3件くらいなんてこともざらにあるそうです。

 

ゼネコンの都市計画部署は狭き門

昨日の設計事務所の記事にも書きましたが、ゼネコンに限らず、都市計画の部署は狭き門です。採用人数がべらぼうに少ない。といっても受ける人数もそこまで多くないとは思いますが、、、

 

特に、スーパーゼネコンの都市計画部署の採用に関しては、完全に学歴重視です。

 なぜなら、スーゼネ5社のほとんどが、公に募集をかけていないのです。(大学に直接募集が来る)

 

なので、説明会に行ってもこの部署の説明をする会社はほとんどないです。

ということなので、自分の大学からスーパーゼネコンの都市計画部署に行っている先輩がいない場合は、おそらくその大学には募集が来ていないので、ここを受けるのは難しいかもしれません。

 

まだ、大学生の方で、こういう部署に興味がある方は、高学歴な大学院に進学した方が良いと思いますよ。