いやー、ほんとイチローの話すこと、全部名言やな。
中でもぼくが1番印象的だったのが、「肉体的な脂肪はとれても、精神的な脂肪はなかなかとれない。これがついてしまったら、先は短く、周りからのものが入ってこなくなる。」って話。
仰木監督は50歳を過ぎていても、もう無邪気な子どものような人だったとのこと。
この話はそこまで深堀されなかったんですが、「精神的な脂肪」がついてしまうと、一体どうなってしまうのか、イチローの話を手掛かりに、もう少しぼくなりに考えてみました。
精神的な脂肪がつくと、周りのものが入ってこなくなる
要は、心の柔軟性がなくなるってことですよね。
周りの人の意見や相手の良いところを素直に認めたり、吸収できなくなる。
自分が絶対的に正しいと思ってしまう。人の意見には否定ばかり。
そんな状態のこと。
確かに、自分の会社にも一定程度、「精神的な脂肪」がついてしまっている人がいます。
そういう人は、カッコイイ建築を見ても素直に「この建築イイ!!」みたいな反応はしません。なんかよくわからない批評をし始める。それがカッコイイとでも思ってるんでしょうか。カッコよくないです。
精神的な脂肪がつくと、新たなことに挑めなくなる
精神的な脂肪がついてしまうと、新しいことに挑戦できなくなるんだと思います。
子どもの頃は、寝返りやハイハイ、歩くことから、まさに新しいこと、未知なることへ挑む毎日です。全てが新鮮!
仰木監督が子どものように無邪気だったというのは、そういうことなんだろうなーと。
精神的な脂肪がつくと、変化を恐れるようになる
肉体的な脂肪がつくと、物理的な動きが鈍くなるように、精神的な脂肪がつくと、なかなか現状から変化があることへ動くことをしにくくなります。
出典:イチロー - Wikipediaオールスターブレークの間に自分なりに考えて出した結論は、20代前半の選手が多いこのチームの未来に、来年以降僕がいるべきではないのではないか。また、僕自身環境を変えて刺激を求めたい、という強い思いが芽生えた
社会人において、40歳間近で転職する人がどれほどいるのでしょうか?この決断からも言えるように、変化を恐れずに、行動できることは、精神的にまだまだ引き締まっていると言えるのでしょう。
精神的な脂肪というのは、つまり「鈍感になる」
yahoo知恵袋でも「精神的な脂肪」ってどういう意味?という質問があって、回答が結構あったので、引用します。
鈍感とは一見すれば、他人の意見や野次、プレッシャーや束縛などから身を守る強さの一つかもしれませんが、
そういうものに傷付いたり対応したり、感じたり乗り越えたりする繊細さがないと、人として成長の余地はないのです。
具体的には「プレッシャー」がその最たる例で、プレッシャーに強い選手というのはプレッシャーに対し鈍感なのではなく、
実はその逆で、誰よりもその緊迫した空気を感じている選手の中にいます。
そういう選手はプレッシャーに対する準備が他の選手よりも強固なものとなるのです。
よって、大きな大舞台ほど結果を残せるのでしょう。
イチローは、「この脂肪がついたら先はない」と断言してましたよね。
戦場に例えるなれば、「危機感を失った精神では突然の攻撃に対応できず早死にする」ということです。
臆病ならば、オドオドしながらもそれに対する覚悟はするはずです。
なるほど!こういう捉え方もできますよね。
★★★
イチローの言葉には人生における多くの視座を与えてくれますよね。
ぜひとも御覧ください。
一流の集中力 イチロー、中村俊輔も実践する「本番力」の鍛え方 (ソフトバンク新書)
posted with ヨメレバ
豊田 一成 ソフトバンククリエイティブ 2011-05-19