ぼくは、ちはやふるは漫画も全巻持っていて、アニメも2期まで見てる、いわば原作ファンです。
原作ファンのぼくからすると、実際に見る前までのちはやふるのキャストはほぼ嫌だ!!
全然イメージに合わん!
出典:映画ナタリー
実写化とか失敗するだろ!それより、アニメの3期をやってくれ!
そんな気持ちでいました。
けど、同じく原作ファンの奥さんに誘われ、まあPerfumeの主題歌は良いし、行ってみるかという軽い気持ちで行ってみたんです。全然期待してなかったんですが。
で、予想以上に面白いし、良い出来なんです!
あれ?何これ?いいやん!るろうに剣心以来の実写化成功じゃない?
ってことで、感想書き綴ってみます。
と、その前に、以下、一応ちはやふるを全く知らない方のために、あらすじを説明します。
小学6年生の綾瀬千早(♀)は、ひょんな事から転校生・綿谷新(♂)の夢が競技かるたで名人になることだと知る。普段は大人しい新が真剣に札を払うその姿に衝撃を受けた千早は、幼なじみの真島太一(♂)も巻き込んで競技かるたにのめり込んでいく。そして3人でチームを組んで、かるたの大会に出場したりするのですが、家族の都合で、新は転校。太一は私立の中学校に進学。卒業後はみな別の道を歩むのだった。
それから4年後。高校生になった千早は太一と再開し、 様々な個性ある3人の部員を集めて、瑞沢高校かるた部を設立し、かるたの高校選手権で頂点を本気で目指す高校生活を送るのだった。
と、まあこんな感じ。
ってことで、あらすじはここまでにして、以下感想です。ネタバレ含みますので要注意!
とにかく、脚本・監督に脱帽せざるを得ない!
ちはやふるは、もはや少年ジャンプか!?ってくらい、「努力・友情・勝利」の三要素を体現している少女漫画。
けど、そのジャンプ基本三要素を満たしつつも、そこは流石に少女漫画なんで、「恋愛」要素もしっかりと隠し味で入っている。その絶妙な恋愛要素が、男から見てもうるさくなくて、あらゆる青春がすべてこの漫画に含まれているという、なんとも幕の内弁当的な漫画なんです。
「かるた」で、青春すべて表現している作者すごい!
そして、その原作を見事に実写で表現した脚本・監督の小泉徳宏がすごい!
この監督1980年生まれとめちゃ若いんですね。それなのに、「タイヨウの歌」、「彼女は嘘を愛しすぎている」といった代表作を持つ、敏腕監督。しかもイケメン。しかも慶応ボーイ。くそっ。
見る前は、どうせ小洒落た恋愛映画になるのかと思っていたんです。
で、映画見たら、ぼくが大好きな、恋愛の「そこはかとなく感」が出てたんですよね。多少原作よりも恋愛要素強めでしたけど、決してウンザリするような恋愛臭さは決してなかった。
「努力・友情・勝利ときどき恋愛」
この感じが映画でも出てた!すごい!
試合のクオリティが高くて、のめり込む!原作同様、感動できる!
漫画の実写映画って少しでも演劇感が出たらアウトだと思うんですよね。一気にリアリティが感じられなくなって、何だか「ごっこ」遊びを見せられているように感じちゃう。
「るろうに剣心」の映画がなぜあれほど大ヒットしたかというと、やはり剣心の剣術の速さをワイヤーアクションやカメラワーク、映像技術で見事に再現して、リアリティをもたせていたからなんですよね。きっと。
で、この映画でも、その最も重要なリアリティをずっと表現しきってました。
何と言っても、あの「かるた」のスピード。こればかりは、原作やアニメも超えますね。
るろうに剣心で言うところの抜刀術。奥義、天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)って感じ。
るろ剣知らない人ごめんなさい。要は居合です。
まさに居合のように、1字目が読まれている時には既に札を抜いている感じ。一流かるた選手のスピード感。団体戦で全員が「ちはや」を抜く感じ。興奮しますよね。
かるたの試合がとてもリアリティあったからこそ、感動できました。
最後の北央戦なんか涙腺ヤバかったです。
「あの、素振りをしない真島が素振りを!??」
名言ですよねー。
あの運命戦になっても果敢に相手の陣地の札を取りに行く感じ。めちゃ感動しますよ。
もはや運命戦とか言っても、「かるた」知らん人とかわからないと思うけど、いいから見てください。運命戦感動ですよ。
ヒョロくんが激似!
最初に書いたように、映画を見る前はキャストがすごく嫌でした。
で、見終わったら、キャストの熱量が感じられて、嫌とかあまり言えない感じになった。とくに千早を演じた広瀬すずちゃんはすごかった。
最近ゴリ押し激しいけど、この子すごいです。すごく演技が良かった。
んで、前置きはさておき、1人だけ、キャストが実写化されていない人がいたんですよ。これにぼくは衝撃を受けました。いや、厳密に言うと実写化されてはいるんだけど、漫画からそのまま出てきたの?ってくらいハマり役!
それがヒョロくん!
坂口涼太郎って役者さんらしいのだが、ホントヒョロくんを演じるために生まれてきたの?って感じ。ちょっとブログ見てみてください。ただのヒョロくんですから。
原作者の末次由紀さんからは、「ヒョロくんだ!ヒョロくんが生きている!」と言われたそうです。ウケるw
彼のブログが面白かったので、一部引用。
思えばちはやふると出会ったのは20歳の誕生日。「お前に似てるやつ出てくるから読んでみ」と友人が漫画をプレゼントしてくれたのがきっかけでした。読み始めたら「なんやこの素敵でハートフルな漫画は!こんなもん毎エピソード泣くに決まってるやんけ!ちくしょう!」と涙ながらにページをめくり、それと同時に「なんか、ちょいちょい他人とは思えへんキャラ出てくるなあ、、」とも思っていました。
もう、映画やる前から気づいていたんですね。似てることをw
北央学園のみんなとかるたの稽古をし、北央学園のみんなが僕よりも華奢でヒョロっとしていてヒョロくん殺しだったので7キロほど減量し、よりビジュアルをヒョロっとさせ、ひとつひとつ時間をかけて役づくりしました。
しかも、7キロ減量とか。ブログを読むと坂口さんのヒョロくん愛が溢れてます。
いやー面白いw
★★★★★★★★★★★★★★★★★★
と、まあとにかくだ。
とにかく、食わず嫌いで映画見ないと考えている原作ファンもいらっしゃるかと思いますが、意外や意外、面白いですよ。映画。
正直、下の句よりは上の句の方が面白かったので、上の句で終わっても良かったんじゃないかなーと思ったけど、見て損はないはず!
なんと続編も決まったようですねー
映画も良いけど、アニメの続編も是非お願いしたい!
さて、そんな感じ!
ではっ!