雑貨展面白かった!
なぜ「雑貨」がこんなに魅力的なのだろう。なぜ雑貨店がこんなに私たちを惹きつけるのだろう。もうこれは「新しいデザイン」という魅力を超えているかもしれない。生活に溶け込んだ親しみやすさや心地、細やかな配慮の上に成り立ったささやかな幸福感のシンボルのように人の心に響いているのかもしれない。実際の生活に即役立つかどうかを別にして人はその魅力に引き寄せられ、そのものを自身に取り込みたくなる。高価な骨董品ではない日用品である。
しかしその収集することへの渇望はそれぞれ似通っている。その人の生活感を放っている。そして生活のセンスを見たがっている。売る人も買う人も、選ぶ視線と感度、そこから生まれる生活の味を共有したがっている。デザインやアートや骨董、民藝や工芸とは異なる、魅力を放つもう一つのカテゴリーに「雑貨」というものが登場したように思う。これは常に少し前の時を振り返るノスタルジックな心持ちにも繋がっている。いつも「あれはよかった」という安堵の感情を揺さぶるものではないか。人はモノに疲れているし流れの速い時の移り変わりに戸惑っている。
だから「雑貨」は心を落ち着かせてくれる。この魅力を放つモノ、「雑貨」という美学に焦点を当て、共にその魅力を語り合ってみることがこの展覧会の目的である。
出典:21_21 DESIGN SIGHT - 企画展「雑貨展」 - ディレクター
雑貨が好きです。
雑貨といっても、ロフトや東急ハンズに売っているような、大量生産されたような雑貨ではなくて、なんというか日本の地域や風土を感じる雑貨。
そういうのが好きだ。
それは、上で深澤直人氏も言っているように、「ノスタルジックな心持ち」を感じさせてくれるのか、なんか持っていてほっとするし、愛着を持って使える。
そういう日本の雑貨って、写真を撮ってもなぜか絵になるんですよね。
GW暇ならここに行ってみると良いですよ。
ほっと心が休まります。
そんな、雑貨展の様子の一部をここでは紹介しますよ!
①現代版、行商が引いていた荷車!
松野屋行商
松野屋+寺山紀彦(studio note)
明治時代に荷車に日用品を積んで販売していた行商の姿を、現代の日用品で再現。
出典:21_21 DESIGN SIGHT - 企画展「雑貨展」 - 展示内容
江戸から明治時代にかけて、都市が発達するとともに、そこで暮らす人の消費需要が増加し、それに合わせて生活費需品としてのあらゆる雑貨を売り歩く「行商」という職業が流行ったようです。
こういう雑貨ごちゃごちゃの荷車を引いて売り歩くとか、現代でやったら結構面白そう!
谷中あたりで、誰かやりませんか?
②今和次郎の研究の一端も見れるよ!
今 和次郎と現代の「考現学」
菅 俊一
昭和初期と現代の暮らしの変化を、採集記録や分析によって比較する。
出典:21_21 DESIGN SIGHT - 企画展「雑貨展」 - 展示内容
昔と今の「薬の居場所」について着目して研究しています。
着目点が面白い!
昔と今でどう違っているのかは、是非足を運んで見てみてください!
③雑貨展チームが選んだ絶妙な雑貨たち!
雑貨展の雑貨
展覧会企画チーム
深澤直人と展覧会企画チームの視点で選んだ雑貨の数々。
出典:21_21 DESIGN SIGHT - 企画展「雑貨展」 - 展示内容
いいっすねー
欲しい雑貨もちらほら。売ってくれれば良いのに。
④こういうコンビニ会ったらいいのにな!
d mart used「D&DEPARTMENT PROJECTが考えるコンビニエンスストア」
ナガオカケンメイ+D&DEPARTMENT
必要以上に複数あり、使われていない生活用品を集め、コンビニエンスストアを制作。
出典:21_21 DESIGN SIGHT - 企画展「雑貨展」 - 展示内容
絶妙なチョイスをしますねー
使い古しの色鉛筆とかイカす!絶対実家にありますよね!
こういう使い古しのものをオシャレにパッケージングしなおすだけで、また価値を持ち始めるように見えるっていうのはデザイン、そして企画のすごいところです。
古本のチョイスも良い!
⑤シンプルだからこそ、捨てられないものたち!
12組による雑貨
井出恭子(YAECA)、岡尾美代子、小林和人(Roundabout, OUTBOUND)、小林 恭・マナ(設計事務所ima)、たかはしよしこ(S/S/A/W)、平林奈緒美、ルーカス B.B.(PAPERSKY)、PUEBCO INC.、保里正人・享子(CINQ, SAML.WALTZ)、松場登美(群言堂)、南 貴之(alpha co.ltd)、森岡督行(森岡書店)
様々な分野のプロフェッショナルが出展。彼らの世界観やその佇まいを感じる雑貨を展示。
出典:21_21 DESIGN SIGHT - 企画展「雑貨展」 - 展示内容
12組のうちの一人、平林奈緒美さんの作品「All the Best Rubbish」
なんの装飾もないけど、必要最低限の文字や刻印が入ることで、なんだかとても魅力的に思えるものをあつめていました。
こういうのってありますよねー
⑥こういう古ぼけた日本的な雑貨が大好きです!
吉祥寺にあるCINQ,SAML.WALTZという雑貨屋の店主が集めた雑貨です。
こういう雑貨ってわくわくしますよね。てか古民家に住みたくなる!
⑦無骨さに惚れた!
世田谷の太子堂にあるお店の品々
無骨な雑貨も好きです。ワイルドだろ!
⑧こんな器で飯を食いてぇ!
料理家 たかはしよしこさんが集めた器。
★★★★★★★★★★★★★★★★
他にも面白い展示がたくさんありますよ!
是非行ってみてください。
そんだけ。
ではっ!