先日、こんな記事を書いてみました。
もう普通の賃貸には飽きた。。。そんな人にオススメする、本当に住みたい賃貸が見つかるサイト6選
オシャレな賃貸サイトはわかった。でもどんな基準で部屋を選べば、いいのかしら?
そんなお悩みの方もいらっしゃるはず。
建築業界で働く一級建築士の僕がお部屋探しのポイントを教えます。
日当たり!!
いや、もう、すんごい当たり前のこと言っちゃう。一級建築士とか言っておいて、とても普通。
でも、意外とこれ当たり前のようだけど、ないがしろにしている人多いんですよ。
日当たりより駅前立地
日当たりよりお安い家賃
日当たりよりカッコイイお部屋
こういう方、ものすごく多いです。
というのは、
どうせ日中あまり家にいないし。
そう考えているから。わかります。僕もそうでした。
でも、そんな人でも、やはり日当たりというのは、とても重要なんです。
日当たりが重要な理由はいろいろ言えます。
湿気が溜まりがちで、結露がひどい
日当たりが悪い部屋ってのは大抵風通しも最悪
洗濯物が乾かない
日中は日があたるし、風通しも良いので、冬は暖かいし、夏は涼しい。光熱費がかかりにくい
日中は電気いらず
・・・・・
でもね、最も重要なのは、日当たりがいいと心が晴れやかになるということ!
いや、アホみたいな理由ですが、一級建築士全く関係ないですが、本当に気分が全然違います。
正直カッコイイ部屋なんて、インテリア次第でどうにでもなるんですよ。気に入らない箇所があれば、自分でDIYすれば良いわけですし。なので、内装はできるだけカッコイイと僕も嬉しいですが、それよりも日当たり。これ重要。
日当たりより駅から近い方が良い?駅から近いと何が良いんですか?そりゃ、朝会社に行くのをギリギリまで家で過ごせるし、会社終わりもすぐに家に帰るかもしれません。
でもね、本当、ただ会社と家の往復みたいになりますよ。ちょっとばかり、駅から遠くてもいいじゃないですか。駅から遠いとその地域のことが広域的に知ることができるし、歩いて健康にも良いですし、歩くといい気分転換になりますし、少し家を早めにでないといけないので早起きになりますし、早く起きないといけないから夜更かししなくなりますし、良いことだらけですよ。駅から遠くても。
とにかく、一にも二にも日当たりが大事。
ただ日当たりといっても、別に南向きに固執しなくても良いと思います。大切なのは、窓面に対して隣棟感覚が十分すぎるほどとれていることの方が重要だったりします。そういう意味では団地ってアホみたいに住棟の前がオープンスペースなので、最強なんですけどね。→団地R不動産
建築時期!!
いつに建てられたか、というのは意外とみなさん気にされていないのではないでしょうか?単純に新しい方が良いと思っている方はいるでしょうけど、何年に建てられた建物が良いというのはなかなか意識してないのでは?
特に、
もう普通の賃貸には飽きた。。。そんな人にオススメする、本当に住みたい賃貸が見つかるサイト6選
でおすすめした賃貸サイトに出てくるようなオシャレ物件は、見た目結構オシャレで新しく見えても実は結構古い建物だったりします。
で、一体いつに建てられた建物が良いか?というと、ズバリ
1981年6月以降
です。
なぜかというと、この時期に建築基準法が改正され、耐震基準が見直されたからです。俗に言う「新耐震基準」になったのがこの時期ということ。何が違うかというと、
旧耐震基準は、100年に何回か程度起きる可能性のある「震度5程度の中程度の地震に対して、大きな損傷を受けない」という規定でした。これに対して新耐震基準では、「中程度の地震に対しては軽微な損傷にとどめる」ことに加えて、100年に1度起きるか起きないかの「震度6程度の大地震に対しては、建物の倒壊を防ぎ、人命を守る」という2段階の規定に変わったのです。
出典:築年数の古い中古マンションの耐震性は?(All About)
阪神淡路大震災でも、倒壊したのは旧耐震基準の建物だったと言われています。
ただ、気をつけていただきたいのは、上記の1981年6月以降に建築確認をとった建物が新耐震基準になっているので、一概に1981年6月以降に建てられた建物が新耐震基準の建物であるとはそうも言えませんのでご注意を。
細心の注意を払うなら
1983年以降
の建物が良いとも言われています。
ただ、階数低めの物件でしたら、割とすぐ建てられます。目安としては、階数×1ヶ月+5ヶ月=建築期間なんてことも言われることもあります。なので、2階建のアパートであれば1982年以降程度であれば、大抵が新耐震基準になっている可能性が高めです。
いずれにしろ、安くてオシャレな物件を探されている方は、この建築時期、というのもひとつの目安にしてみてください。
立地!!
これまた、当たり前のことを。。。
といっても、駅近がいい!とかそういうのではありません。
あまり地盤ゆるゆるの立地とかはおすすめしません。ということです。
地盤ゆるいとかどうすればわかるの?ですと??
例えば東京都では、こんなものを公表しています。
地震に関する地域危険度測定調査
●建物倒壊危険度 (建物倒壊の危険性)
●火災危険度
(火災の発生による延焼の危険性)
●総合危険度 (建物倒壊や延焼の危険性)
●「災害時活動困難度」を考慮した危険度
この4つの軸で危険度を町丁目ごとにレベル付けをしています。
このレベルが全てではありませんし、危険度が高い地域には住んではいけないというものではありません。というかレベルが低い地域って結構下町感満載の是非住んで欲しい地域だったりもします。なので、上で紹介したように建築時期との兼ね合いで各々で判断してください。
危険度が高い地域でも、新耐震基準でかつ大通り近くとかであれば、そこまで心配しなくてもいいと思います。
ただ、ひとつの目安として知っておいて損はないです。あくまで東京の情報ですが、、、
他の地域の方も行政によってはこういう情報を出している場合もあります。ただ、この情報はその地域の不動産価値を下げる恐れもあるので、行政がこのようにドカンと公表しているのは珍しいです。
なので、公表していない場合は、賃貸程度でここまでするかどうかですが、、、
●歴史的に、埋立地ではないか?
●昔田んぼや水田ではなかったか?
●周囲に老朽化した建物がたくさんないか?密集してないか?(火災の危険を避けるため)
なんてことを気にされた方が良いかもしれません。
★★★
はい!そんな感じ!是非是非参考にしてみてください!