ものまちぐらし

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設計事務所で働く、都市計画コンサルタント兼一級建築士。まちづくりのことや激務の中でのちょっとした生活の楽しみについて書いてます。

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社会人を数年経て感じる就職活動。就活生に今だからこそ伝えたいこと。

学生の頃から思わないでもなかったけど、あの頃はただただ目の前の就職活動という荒波を乗り越えることで必死だったため深くは考えなかったけれど、社会人を数年経験した今思う。この事実。

 

社会人、いわゆる学生から見た「大人」という存在。自分も含めて、こいつら大したことない。

 

もちろん、中にはとても尊敬できる方もいるけど、そんな人は極少数。極めて稀なわけであって、そんな人がいる割合は、それまでに送ってきた学生時代と何ら変わりはない。

 

様々な趣向を凝らした採用試験。中には趣向を凝らしすぎて、拗らせてるような採用試験もあったし、いやらしいことも色々と聞かれた。

 

よくわからないことを聞き、会社に入って一度もしたことのない自己PRをさせられる。

 

けど、それらを聞く大人が果たしてそんな素晴らしい人なのか?というと、決してそんなことはないと思う。

 

一度その企業で働いている人に対して、同じような採用試験をしてほしい。恐らく半数以上不合格通知を突きつけられるのではないか?

 

今の学生には、名前だけで会社を選ばないで欲しい

これは社会に出るまで決して実感の持てないことだとは思うが、あえてここに書きたい。

 

名前だけで会社を選ばないで欲しいと。

 

学生が知っている企業の名前なんて、そのほとんどが大企業。建築系の大学出身の人はアトリエ設計事務所などの名前もよく知ってはいると思うが、大多数の人が大企業または新進気鋭のベンチャーだと思う。

 

切実に今一度そこで踏み止まって欲しい。

 

世の中、いや、学生の時の自分の世界の中にある企業の名前なんて極めて限定的だ。

 

実際、自分が今転職することを考えると、働きたいと思う企業全てが学生の頃には候補にも、というか名前すら知らなかったような企業ばかりである。

 

就職先として志望している企業が本当に「自分が入りたい」と思えるところなのかもう一度考えて欲しい

学生が考える志望動機なんて、そのほとんど企業に合わせてつくられたもので、自分の気持ちに正直に従ったものではないと思う。

 

だから、今就職活動をはじめている、あるいははじめようとしている人がいれば、その企業には、世間体や見栄の心が一切なく、本心で「自分が」入りたい、そこの企業の仕事をしたい、そう思えるのか一度考えてみて欲しい。

 

親を安心させたいから、あいつよりは良い会社に入りたいからなんて心は一切ないだろうか?

 

そのうえで、企業に合わせた志望動機を一生懸命創作し、いつしかその創作物に自分が洗脳されてはいないだろうか?

 

また、給料が良いから、福利厚生が整っているから、将来が安泰だから、なんて動機も決して良くないとは思う。

 

良くないとは思うが、大手企業入れたからって給料が良いとは限らない、実はボーナスが雀の涙ほどしか貰えない、将来なんてどうなるかわからない、色々反論ができてしまう一方、もし100%そう思えるのなら、それはその時点でのその人の価値観だし、動機が自分に向いているのだから、自分が信じた道を行け!と思う。

 

要は自分自身で考えた答えであれば、とりあえずは良いと思う。

 

結局面白い人がいる会社が面白い

就活しているときは、企業は企業としてしかみえなかったけど、企業っていっても要は人の集合体なわけで、会社に入ってからは個々人ばかりをみることになると思う。

 

職種にもよるだろうが会社の規模に限らず、日常的に絡む人数なんて、どっこいどっこい。これも社会人になってから感じること。

 

大企業であればあるほど面白い人がいるのかと言ったらそうでもない。このことも社会人になって感じた。

 

むしろ、小さな規模の会社に入っている人が色々なことを経験していて面白かったりする。大きな企業だと、業務が細分化されすぎていて、トイレしか設計させて貰えない、みたいなことも往々にしてあり得るのだ。

 

実際、入社時は面白かったやつでも、しばらく経って会ってみると、偏ったことしか仕事のことを話せない、面白味がなくなったやつになってることもある。


最近の学生はマニュアル通りの受け答えしかしなくてつまらない。

 

そんなことを良く聞くが、逆にあなたたちの質問はマニュアル通りではないのですか?そちらの質問こそつまらないのでは?

 

そう思ってしまうし、果たしてそんなマニュアル通りの採用試験をやっている人が本当に面白いのかよくわからない。

 

今の学生には、今一度考えて行きたい企業を考えてほしい。