子供が産まれて、そろそろ1年。
本当にこの1年は価値観を大きく揺るがす1年でした。価値観を揺さぶられすぎて、色々と疲れてる、、、
そんな中でも、ずっと建築やまちづくりに関わるぼくとしては、どうしても気になるのは建築やまち。
世の中、こんなにも子どもに優しくない設えなのか、、、と至るところで思ってしまいます。
今回はそんな新米パパから見て、ちょっと街のこんなところどうなの?って改めて思ったところを備忘録的にまとめてみたいと思います。
電車のすき間
まずはこれな。
やっぱり日本の電車ってホームと電車のすき間大きいですよね。ほんと。
ぼくが大好きなドイツでは、電車に自転車が乗ることもあれば、車いす利用者がすいすいと一人でそこらじゅうに出歩いているバリアフリー大国なので、こんなすき間は一切なかった。
この隙間が大きいせいで、ベビーカーで電車乗るとき結構怖いんですよね。
それに、意外と皆さん冷たくて、ベビーカーのために車内の場所を空けてくれないんですよね。奥に行ってもらえれば、余裕でベビーカーが入るスペースはできるはずなのに、意外と入口付近でとどまる。そうなると、結構ベビーカーで入るのが躊躇われるんですよね。これはまあ、電車のすき間と関係ないですが、そんなことを電車に乗るときに思うわけです。
エレベーター
ベビーカーを利用するうえで、エレベーターは必須!
子供がいないときは、エレベーターなんてほぼ乗りもしないで、エスカレーターや階段使ってたから気づかなかったけど、駅によってエレベーターへの導線がくそめんどくさかったりするんですよね。
7番線まであるけど、1番線にしかエレベーターないとかね。(西武池袋線池袋駅の例)
あと、ベビーカー使っている方々は概ねエレベーター使うので、エレベーター前にベビーカー渋滞ができるんですよね。ほんとに少子化?と思うくらい渋滞するときがあるからびっくり。
そんで、その中にいやお前歩けるだろ!って感じのおっさん、おばちゃんが紛れ込んでいたりすると無性に腹立つんですよ、これまた。
歩道せまっ!
東京に住んでいるせいもあるけど、ほんと歩道が狭い!てか、歩道すらない場合も多い。
まちづくりに関わる中で、とあるまちで、よくその街のお母様方から「この街は歩道が広くていい」とか「歩車分離してて安心」とか、そんな意見を聞くこともあったんですが、その意味が身に染みて実感できました。
やっぱ、歩道大事!
難しいのは、歩道が広くて、小綺麗だけだと、何だかニュータウン感がして、あんまり魅力的に見えないってとこ。
やっぱ下町の歩道すらほぼないけど、お店が密集してて、路上に少しお店のものがはみ出してるくらいが街として魅力的ですよねー(完全に個人の趣味嗜好ですが)
そこんとこのバランスが都市計画的には難しいですが、とにかく新米パパ的には歩道がせまっ!危なっ!って思うわけです。
ハイハイ自由にできる場所少なっ!
これももう少しして歩き出したら、ほぼ解決するんですが、ハイハイできる場所って本当にないんですよね。都内に。
あっても入場料などが高くて、わざわざそのために金払うのもなーとか思ったり、利用者が多くて、満足にハイハイできなかったりする、、
ハイハイの期間なんてほんの数ヶ月なので、そのための場所をつくるのは開発側としては、あまりメリットがないのは百も承知なのだけど、何とかならんものかなーと思うわけです。
まあ、この辺りはハイハイさせることが目的ではなく、他の主目的があって、その+αの要素としてハイハイがあるってくらいのつくりでないとできないですよね。
例えばこういうところとか。
公園少なっ!
いや、正確に言うと公園は割とあるんですよ。
とってつけたような開発公園とかそこら中にある。
※開発公園とは?
⇒要は一定規模の建物の開発を行う際は、その開発をするところの土地の数%は公園にしないといけないことが法律に定められていて、それに則ってつくった公園を俗に「開発公園」って言うのだけど、嫌々つくった感じのものが多いんですよね。
だからか、そんな遊べる気がしない公園ばかりなんですよね。
遊具も少なかったり、ベンチも日が照りまくってて、ずっと座ってるのもキツかったり、、
魅力的な公園がなかなかないんです。
んで、ふと魅力的な公園ができるとこぞって、皆そこに集まるので、人が多すぎて行きにくいっていうね。南池袋公園とか本当にいい公園なんだけども、最近有名になってきて、人が多すぎて嫌になることが結構あるんですよね。
(↓下の記事の時よりも最近はもっと混んでる・・・)
家が狭い!
家がせめぇっす。
いや、そもそも狭い家しか住めないような、そんな経済力のぼくが悪いのだけど、本当に東京の家は狭い。
本当、ハイハイも思う存分にさせてあげられないんですよね。
まあ、まだハイハイはできても、これが歩き始めて、走りはじめたら、とても満足できるような規模の広さではない!
んで、もっと広い家に住みたいと思っても、都内の60㎡、70㎡、、程度の賃貸住宅って供給数が絶対少なくて、かなり家賃高いんですよね。
ぼくは全く分譲はいらないと思っている派なのですが、賃貸住宅がここまで魅力的でないと、分譲を買う人の気持ちもわからなくもないです。。
と、まあ色々と嘆きましたが、父親になって、はじめてわかるまちや建築の良いところ、ダメなところってあるんだなーと。新たな視点を得られたなーと。最近そんな風に思います。
こういうこともわかった上で、建築やまちづくりの業界に関わっていきたいですね。
そんな感じ!
おしまいっ!