ものまちぐらし

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設計事務所で働く、都市計画コンサルタント兼一級建築士。まちづくりのことや激務の中でのちょっとした生活の楽しみについて書いてます。

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これで僕は一級建築士に合格した!合格するにはどのくらいの勉強時間が必要なのか?

一級建築士の受験まで半年をきりました。

 

受験を考えていて、資格学校に通っている方は、既に授業がはじまっているかと思います。

 

そして受験を考えている方は、一体どのくらい勉強すれば良いんだろうと考えている人も結構いると思います。

 

今日は、一級建築士に一発で合格した僕が綴る、一級建築士に合格するための勉強時間とそれを踏まえた勉強方法のお話。

 

さて、一級建築士の合格するための勉強時間ですが、はっきり言って、人によります。

 

はい。それでは元も子もないので、僕が通っていた資格学校でひとつの目安として言っていたのが、毎日2時間以上の勉強。最低でも資格学校での授業時間を除いて、一週間で最低でも15時間以上の勉強時間が合格ラインだと言っていました。

 

ただ、ちょうど今くらいの時期で15時間以上の勉強と言っているだけで、4月5月と試験が近づいてくると、一週間で最低でも20時間は勉強しろ!30時間は勉強しろ!とか無理難題を言ってきたりします。

 

この建築業界にいて、そこまでの勉強時間がとれるのでしょうか?しかも授業始めは年度末でかなり忙しい時期です。

 

ぶっちゃけ、資格学校が言う勉強時間はリスクマネジメント以外の何物でもないと思った方が良いですよ。

 

要は「お前らのテキストで勉強したけど、合格しなかったぞ!」といちゃもんつけてくるモンスター対策。

 

そういうやつが出てきても良いように(というか出てこないように)、一週間で15時間も20時間も勉強しろ!と無理難題を言って、一週間の勉強記録をつけさせ、不合格にいちゃもんつけてくる輩がいたら、「いや、あなた学校の言うとおりに勉強してなかったでしょ?」と言えるわけです。

 

というか、そもそもしつこいほど、週15〜20時間勉強だ!というもんだから、それくらい勉強できていないと自分がダメだと思ってしまって、不合格になってもクレームも言えないわけですよ。

 

そして、もし学校の言うとおりに毎週15時間も20時間も勉強したという人は、そりゃ、そんだけ勉強すりゃ大抵受かります。だから、クレームが削減できる。うまいですね〜

 

な の で

 

もし、一級建築士の合格への道のりまでの勉強時間が気になって、この記事にたどり着いた方にお答えするのであれば、あまり勉強時間を気にしないでください。はい、これが答えです。

 

ちなみに、僕は一週間で資格学校の授業時間を除いたら、平均で10時間前後の勉強時間でした。


平日に1時間、土日合わせて授業以外に5時間って感じでした。(学校の授業は土曜の半日、確か約5時間くらいでした)

 

資格学校の基準を大幅に満たしていなかったけど、一発で受かりました。だからこそ、言えるんです。勉強時間は気にするな!と。

 

気にするべきは、時間ではなく、方法。TIMEではなくHOWです。そっちを気にしてください。

 

とにかく寝ろ!睡眠時間確保してー

もうね、まず第一にこれね。これ大事。

 

建築業界に身を置いていると、すぐ睡眠時間を削る方向で考える人がかなり多いんだけど、もう本当、さっさと寝て。自分を休ませてあげてください。お仕事ご苦労様です。

 

学生の延長で、そういう風に考えがちですが、一級建築士の受験資格を得ている歳は、もう学生とは違いますからね。一級建築士の試験を受けるためには、最低でも2年の実務が必要。要は学部卒でも24歳。大学院卒なら26歳が最短ですよ。

 

まあ、そのくらいの歳なら、まだ若さで何とかいけるかもしれませんが、それ以上を超えているなら、即刻寝てください。終電に帰って、2時とか3時とかまで勉強しないでください。全然身になりませんよ。

 

 

勉強するなら確実に朝

じゃあ、いつ勉強するかと言ったら、朝でしょ。

 

遅い残業疲れで、家帰って、ご飯食べて、お風呂入って、さあ勉強!って言っても全然身にならない。勉強後に寝ることを考えたら、人間さっさと勉強を終わらせて、寝たいと思うものです。

 

けど、そんな「さっさと寝たい」なんて雑念を持ち続けながら、勉強しても中々入ってきません。

 

それよりは、残業疲れで帰ってきたら、まずはしっかりとご飯食べて、お風呂はいって、寝る。疲れを取る。これ先決。

 

そして、朝少し早めに起きて、集中力が最もある時に20分でも30分でも勉強するんです。その方が、確実に身になる。時間がきたら必然的に仕事に行かねばならないのだから、「さっさと寝たい」なんて雑念はなく、「出発時間まで頑張ろう」と集中できるわけです。そして、寝た後なので、お目目もすっきり!

 

結局、朝早めに起きるんだから、睡眠時間減らしてるじゃん?と思います?

 

そこは、いつもより早く寝てください。

 

実際残業して帰ってきたら、ダラダラしてる時間ありますよね?そこは頑張って一級建築士の受験期間中は我慢して、食事、風呂、最低限のことをして、さっさと寝てください。できれば12時前には寝てください。

 

12時前に寝るか否かで次の日の頭の働きが違ってきます。これは歳とればとるほど、如実に違いがわかりますので、是非試してみてください。

 

あ、もちろん、そんなに残業ない人は、睡眠時間を削らない程度に、夜に勉強しても良いと思いますよ。

 

昼休みも活用して!

とは言っても、朝の勉強時間も限られてくるでしょう。平日でも1日1時間くらいは勉強したいところです。朝30分くらい勉強できたら、残りはいつやるか?昼でしょ。

 

昼は、同僚と食っちゃべって、上司の悪口とか会社の不満をタラタラと垂れている場合ではないです。

 

一級建築士試験期間中は、一人でささっと食べに出かけて、簡単に勉強してください。

 

スマホで適当に勉強するのもおすすめ。スマホであれば、どこのお店のランチに行っても簡単に勉強しやすいですよね。

 

建築士.comというサイトで一級建築士の問題をメルマガ配信してくれます。

http://www.kentikusi.com/1k/1malmaga.htm

 

仕事時間こそ活用して!

もう、この時間活用しなくてどうするの??

 

せっかく、建築の仕事をしているんだから、試験に関連するものは実務を通してしっかりと覚えてください。これよく言われるんですけど、実は意識していないと難しい。

 

僕は都市計画の仕事をしているので、基本的に法例集はよく見ていたので、法規の勉強は楽でした。仕事時間に法令を調べる際に、過去問を解くのにみた箇所をついでに復習するとか、ふと避難経路の話ってどこに書いてあったか調べてみるとかして、大体仕事時間に覚えられましたから。

 

構造事務所にいる方は構造。設備設計を行っている方は環境・設備。意匠設計は計画、そして意匠設計の人は学科を乗り越えられれば、製図なんて楽勝ですよ。とにかく「意識的に」自分の仕事と結びつけて、仕事を行うことが大事です。一級建築士試験を受けようと思う前とは頭の使い所が違います。けど、これをやっておけば、普段の勉強も楽になります。

 

★★★

 

割と精神論ばかり書いてしまいましたが、最も大事なことだとも思います。とにかく勉強時間なんて気にせず、いかに質の高い勉強方法や質の高い勉強ができる時間帯がいつなのか、考える方を気にした方が良いです。

 

ではでは、試験勉強頑張ってください!