ものまちぐらし

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設計事務所で働く、都市計画コンサルタント兼一級建築士。まちづくりのことや激務の中でのちょっとした生活の楽しみについて書いてます。

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既にオワコン化しつつある住民参加のまちづくり

建築や都市計画、まちづくりを学ぶ学生の誰もが一度は授業または自分の研究室の一環で習う、体験するであろう

 

住民参加のまちづくり

 

そこの地域に実際に住まう住民皆さんとその地域の未来を考えていく。

 

そう聞くととても麗しく感じるし、僕も学生の時は住民参加に幻想を抱いていたんだけど、実務に関わるようになってから、そんなまちづくりの進め方はこと日本においては、特に都市計画、まちづくり等で上位の計画(マスタープランや地区計画、土地利用等)策定において行う住民参加は既にオワコン化していると思うのです。

 

なぜか?

 

多くの住民参加が「住民」というか「老人」参加になっている

例えばワークショップとかって、土日行うこともあるけど、割と平日夜が多かったりするんですよ。で、その時間に参加してくる人なんて大抵が老人なわけ。

 

まあ、土日に開催したって、そんな変わらないことがほとんどですが、、、

 

大体こういう住民参加にやってくる人というのは、自治会活動や商店会活動の一環として来ていることが多いんです。というか、住民参加の主催側である行政とかがそういう活動団体にひとまず声をかけるから、必然的にそうなります。

 

で、まず2,30代の人がそんな自治活動に参加してることなんて大分稀でしょう?というか参加したくてもそんな時間ないですよ。若者が仕事で拘束されまくる日本では。

 

と、そんな感じなので、住民参加は老人の集まりになるのが常。若い人は大学が関わっていれば大学生。関わっていないと、そこに関わる行政や公的機関の職員、コンサルが一番若くなります。

 

そうなるとどんなことが起こるか?

 

①高齢者の視点からしか意見が出ない

そりゃそうですよね。そこには高齢者の方々しかいません。

 

例えば、その地域に必要な機能を議論しても高齢者福祉に関する機能や医療関連の機能がまず意見として出てきます。

 

次に若者の視点で子育て支援的な機能を意見する人もいるでしょう。

 

でも、それ止まりです。本当はとりあえず自由に!とか言えば荒唐無稽な色々な意見が出てきますが、ここでは割愛します。とりあえず、革新的な意見は何も出てこない。

 

また、高齢者の方々はどこかまちづくりは自分たちで行っていくものというより、公がやってくれるだろうと、半ばお客さん感覚の方々も多く、自分のまちのことなのに自分で解決しようとしない。ただ文句言うだけ。

 

テーマと関係ないことを言ってくる。みたいな人もたくさんいます。

 

自分の資産である分譲マンションの建替え(建替えが必要なマンションの居住者も高齢者が多いです。。。)についてだってどこかお客さん感覚の方々がいるくらいです。世代的にそういう感覚をお持ちの方が肌感覚として多いのです。

 

②議論が堂々巡りになる

これ、年齢的な面で仕方がないとはいえ、議論が何回も行ったりきたりします。

 

「それ前回議論して、みんなで結論出したよね?」

 

ってことに対しても、また議論し始めようとします。

 

これはファシリテート側の問題といえばそれまでですが、老人だらけの住民参加を行っていると、中にはすでに物覚えが悪くなっている方も多々いるので、議論の進みがとても遅いのです。

 

「こういうのはひとつひとつゆっくり進めていくのが大事。」

 

とかいう人もいるのですが、それはソフト的なことを議論する場ではそうであって、ハード的なことを議論する場ではそんな悠長なことを言ってもいられません。

 

まちづくりへの意識啓発をしても、余命僅か

近年、エリアマネジメント(通称、エリマネ)に対する重要性や関心が高まっています。

 

エリマネというのは、そこに住む住民自らが地域をマネジメントしていこうと、住民たちが主体的にまちを良くしていこうと、そういう動きのことを指すわけですが、住民参加を行う場合、ゆくゆくはそういったエリマネを担う組織として機能させることも主催者側=主に行政は考えていたりすることもあります。

 

でもね、よくよく考えてみて?住民参加はこう言ってはなんだけど、老い先短い老人ばかりが集まっているのですよ。

 

元気な人も中にはいますよ?

 

でも、結局は高齢者なんですよ。65歳以上。

 

そんな方々で組織された団体が、ゆくゆくはエリマネを担う?いやいや10年もしたら、大半の人が動けなくなってますよ?全然そんな団体は持続していかないんです。

 

これからは動ける少数の若者がまちづくりをしていく時代

これからは、活発に動ける少数精鋭で組織された割と若い団体がまちづくりを行っていった方が希望があります。未来が明るく見えます。

 

少数精鋭だから、意思決定も早いです。比較的興味も似通った、価値観が合う仲間であればなおさらです。

 

何より、いろいろと動けるのです。自分たちで。フットワークが軽い。

 

これ大事。

 

老人は口だけ動いて、あと動けないですから。

 

今後のまちづくりはこういった若い団体が多く出てくることがとても大事なのです。

 

そういった意味では、流行りのリノベーションスクールだったり、DIY等で自ら地域の居場所をつくっていくような動きはとても興味があります。

 

こういう思考で比較的書かれてある以下の本はおすすめ!時代は住民参加ではなくなっているんだな〜と思いますよ。

 

 

自分も仕事以外でもっと色々なまちづくりに関わりたい!

ではでは。