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さてさて、今回は学校ではあまり教えてくれなかった製図試験における細かいテクニックや教わった上で後から思ったことについて整理してみます。
机の整理はペン立てを使おう
製図試験って製図板という大きいものを使うわりに試験会場は全くそのことに考慮されておらず、非常に狭い机で試験を行います。
また、製図試験は芯の太さの違うシャーペンをはじめ、消しゴム、三角スケール、三角定規、勾配定規、蛍光ペン、ドラフティングテープなどなど様々なものを使います。
そのため、机がごちゃごちゃして汚くなりがちです。
そんな時におすすめなのが、これらの道具を整理しておくペン立てです。
ここまでは、学校でも教えてくれますが、僕的に使いやすいと思うのはこのような小分けにできるペン立てです。
僕は何も考えず、何も小分けにできないボックスを使っていたので、机の上は整理されても、ボックスの中がごちゃついて瞬時に道具が出せませんでした。今思うと、上記のようなものを使っていればなーと思っています。
三角スケールに印をつけろ
製図試験で描く図面の大半の柱間隔は6〜8mです。
なので、三角スケールのよく使う縮尺(1:200,1:400,1:600)に6〜8m間隔で色を分けて印をつけておくと、後々図面が書きやすいです。
エスキスはパズルゲーム感覚で解ける
前回の記事でも書きましたが、学校で教えるエスキスは、段階を丁寧に踏みすぎて遅すぎます。
①入口を決める→②平面、断面の大まかなゾーニング→③各室の必要面積を算定する→④小さい縮尺(1:600くらいだったかな?忘れた)でエスキス→⑤縮尺を拡大して1:400でエスキス
という流れでしたが最初の方の流れにある①入口を決める、②平面、断面の大まかなゾーニングというのは
①入口を決める→そんなの頭の中で直感的に考えて
②平面、断面の大まかなゾーニング→各室の大きさを把握していないのにゾーニングとか無意味
と考え、全くやらず、③各室の必要面積の算定からすぐに始めていました。
また、④小さい縮尺でエスキスもしっかりとした縮尺でエスキスなんてしませんでした。
具体には方眼用紙の1マスの1辺をよく使う柱間隔の6〜8mと見立てて、1マスあたりの面積を36〜64㎡と想定してエスキスをしていました。
理想は7m×7mの49㎡(約50㎡)と見立てられれば、面積の計算も早く、柱スパンが等間隔で図面も描きやすくなり楽なのですが、実際の試験では中々この柱スパンにするのは難しいので、大体が6m×7m(42㎡)、6m×8m(48㎡)、7m×8m(56㎡)のスパン割りが多かったような気がします。
6m×6m(36㎡)、8m×8m(64㎡)、この辺りを使うと色々と不整合がでやすいのであまり使わないようにしていました。
まあ、この辺は課題によっても違うでしょう。(僕は道の駅でした)
また、必要面積も数字で把握しておくだけでなく、何マス分の大きさになるのかを把握しておくことが大事です。
そのためにも1マス50㎡前後である7m×7mを理想に、6m×7m(42㎡)、6m×8m(48㎡)、7m×8m(56㎡)のスパン割りだと何マスになるか瞬時にわかりやすいのでエスキスが楽になります。
なので、僕は③と④を同時並行的に行っていました。
この方法をマスターすると、エスキスがただのパズルゲームみたいになり、楽になります。
慣れれば、このパズルゲーム型エスキス後、すぐに図面作成に移っても良いとおもいますが、僕は不安だったので、1:400でも改めてエスキスをしました。
ただ、ここではES、PSや設備機械室系の位置に不整合がないか、避難距離等に問題ないかくらいのチェックだけを行っていましたので、パズルゲーム型エスキスに問題がなければ、10分程度で終わってしまうものでした。
ということで、僕のエスキスは、
の2ステップで行っていました。
定規の裏にはドラテをつけろ
これは何故かというと、ドラテをつけたほうが、テープの厚さで若干定規と用紙の間に隙間ができ、図面を擦って、図面全体が黒くなることが少なくなるからです。
まあ、これは建築学科時代に習っているかもしれませんが、僕は友人に聞くまで、全然意識していなかったので、一応ここでひとつの細かいテクニックとして記載しておきます。
ということで、製図試験の細かいテクニックをまとめてみました。
他にも何かあれば、今後適宜このページを更新していこうと思います。